ZOIDS キャンペーンシナリオ 1

ゾイドバトルカードゲームのシナリオをお送りします。今回は単独のシナリオではなく、連続した『キャンペーンシナリオ』と呼ばれるものです。シミュレーションゲームなどではメジャーなプレイ法なのですが、ゾイドバトルカードゲームでは基本ルールにあるようなLサイズ一機、Mサイズ三機、Sサイズ三機の計七機でのゲームや、三機対三機の3on3ゲームなどでのバトルロイヤル式のプレイが多いと思われるので、このようなものを提示してみました。

 このシナリオは、ゾイドバトルストーリーをベースとしています。共和国プレイヤーには共和国の新米指揮官として帝国との闘いに身を投じてもらい、帝国プレイヤーにはエウロペ大陸侵攻の先鋒部隊として、活躍して欲しいと思います。各シナリオでは登場するゾイドやデッキに入れる(もしくは入れない)カードの指示がされている場合がありますので、その指示に従ってください。さらに、シナリオごとに勝利条件が設定されていますが、もしそれを達成できない場合は、たとえ敵のゾイドを全滅させたり、基地を破壊したりしても勝利とはなりませんので注意してください。


第一話 初陣

共和国側設定

 エウロペ大陸におけるヘリック共和国の主要都市であるニューヘリックシティにある共和国軍士官学校を卒業した君は、ヘリック共和国機動陸軍機甲師団機甲大隊へ配属となった。四十年以上にわたって続いた平和な時代もついに終わり、噂では近々ガイロス帝国との間に戦争が起こるらしい。そのせいかどうかは判らないが、新米士官である君にも小隊長として一個小隊が割り当てられることになった。君に支給されたゾイドは高速戦闘タイプのオオカミ型ゾイド、RZ−009コマンドウルフである。奇襲攻撃を得意とし、戦場を縦横に駆け巡るこのゾイドは子供のころからの君のお気に入りで、士官学校時代のシミュレーション教習でも最も相性の良かったゾイドである。指揮下の小隊は、共和国軍主力ゾイドの恐竜型ゾイドRZ−014ゴドスがニ機と、翼竜型ゾイドRZ―010プテラス一機から成る、ゾイド機動部隊としては平均的な構成である。君の隊のパイロット達も全て新兵ばかり。年齢もそれほど離れていないことから隊の結束はすぐに固まり、シミュレーションでの成績もトップクラスである。初陣での戦果も期待されている君達に、ついに出撃の命令が下った。  君はネオタートルシップ内で今回の作戦の説明を受けた。偵察部隊からの報告によると、ガイロス帝国軍はエウロペ大陸北部西岸から上陸、レッドラスト砂漠の西側に布陣しているようだ。対する共和国の布陣は大陸東部から三つのルートで進攻し、中でもゴジュラスを中心とした共和国主力部隊は最南端のメルクリウス湖を目指すルートを進むことになっている。君の部隊は北側のルートを進み、海上からの補給路を確保することになった。主戦場からは離れてはいるが、戦争をする上で補給ルートの確保は非常に重要である。君達が前線基地を設営し終わるころ、帝国軍ゾイド部隊ををレーダーが捕らえた。さあ、いよいよ実戦だ!

帝国側設定

 「時は来た! 今こそ前大戦の借りを返すのだ。慢心する共和国の頭上に、われらが正義の鉄槌を下すのだ!! 」 君は帝国の全周波数で発信されているプロイツェンの演説放送を聞きながら、今回の指令書に目を通していた。

指令
貴官指揮下の機甲戦闘部隊は、本作戦においてCルートからの共和国機甲部隊の遊撃を命じる。

 君は苦々しい思いをかみ殺した。両親が旧ゼネバス帝国貴族の生き残りである君は、このガイロス帝国においてはずっと負け犬呼ばわりされてきた。しかし、逆にそれをバネに君は努力を重ね、現在は帝国軍少尉としてゾイド機甲部隊の隊長という地位にあった。だが、帝国内ではやはり冷遇され、君はいつも辺境での作戦を与えられてきた。それに抵抗することなく確実に作戦を遂行してきたが、ようやく仇敵である共和国との開戦というこのとき、君は主力部隊に編入されることも無く、今回の大戦で最も重要度の低い北方ルート攻撃を命令されたのだ。君は内心の昏く燃え上がる炎を無理やり押さえて、上官に敬礼を返した。命令を復唱し踵を返し歩み去る君には上官の顔にイヤらしい笑みが隠し切れず浮かんでいるのが確認できたが、それも黙殺することにした。戦場で実績さえ上げれば君を嘲笑うこともできなくなるだろう。たとえ本隊から外れていても、実績さえ上げれば昇進はできる。
 戦場へ到着する前日、君の焦りが災いしたのか致命的な事故が発生してしまった。君が搭乗するレッドホーンのゾイドコアが、整備中に損傷してしまったのだ。コアの破壊は防げたものの、損傷の状態はかなり重度であり修理には時間がかかってしまう。基地に到着してすぐに修理に取りかかり、ようやくゾイド本体へのコアの装着が終わったとき、基地の警報が鳴り響いた。共和国の部隊が第三警備ラインを越えたのだ。君は仕方なく指揮下の部隊へ発進命令を出した。敵の部隊に重装備のゾイドはいないようだが、こちらのゾイドも軽装タイプのみなので油断はできない。しかし、今の君にできるのはレッドホーンの修理が早く済むのを祈ることばかりだった。


出撃ゾイド
共和国側 帝国側
RZ-009 コマンドウルフ 1機 EZ-017 イグアン 2機
RZ-014 ゴドス   2機 EZ-006 モルガ 1機
RZ-010 プテラス   1機 EZ-018 サイカーチス 1機
(EZ-004 レッドホーン 1機)

〈使用マップと初期配置〉

 共和国マップを使用します。
 共和国軍領地は水地が多い側となりM‐2の位置に基地を配置して、ここからゾイドを発進させていってください。共和国軍の指揮官機ゾイドはコマンドウルフです。基本ルールとは異なりますが、カードベースの1番の位置にコマンドウルフを配置し、後は順番にゴドス2機とプテラス1機を配置します。
 帝国軍領地は山地側、C‐22に基地を置き、ここからゾイドを発進させます。指揮官機ゾイドはレッドホーンですが、後の特別ルールにあるように条件を満たすまで基地からの発進はできません。カードベースへは1番からレッドホーン1機、イグアン2機、モルガ1機、サイカーチス1機の順で配置してください。

〈勝利条件〉

 共和国軍は、帝国軍ゾイドをレッドホーンを含めて3機以上撃破してください。イベントカード「自爆」などによる破壊も撃破数としてかまいません。

 帝国側は共和国ゾイドを全機破壊するか、基地を破壊すれば共和国の勝利を阻むことができます。

〈特別ルール〉

  1. 今回出撃したゾイド達が、君の部隊の基本的な構成です。第二話以降のシナリオでは、その前のシナリオでどれだけ味方のゾイドが破壊されても、最低限この基本構成部隊は出撃することができます。ただし、評価ポイントによってこの基本構成部隊は変化することもあり、その場合はその新しい構成部隊で出撃することが可能です。

  2. 帝国軍の指揮官機ゾイド、レッドホーンは輸送中のトラブルによってゾイドコアに損傷を受けたため、HPが100しかない状態でゲームをスタートします。しかし、基地内での修理作業によって自分のターンにHPを100ずつ回復することができます。整備中であるため<自己修復>を使用することもできません。カスタムカードを付けることは可能ですが、帝国、共和国ともにレッドホーンが基地から発進するまでイベントカードの対象にすることはできません。
    また、指揮官機の特殊能力は発動されていない状態としてください。レッドホーンが出撃した後ならば、通常通りに<自己修復>もできますし、指揮官機能力を発揮できます。もちろんイベントカードの対象にもなります。このレッドホーンを操縦する帝国指揮官は、責任感がとても強く帝国軍ゾイドが2機破壊されるとレッドホーンがどんな状態でも出撃してしまいます。ルール上は、帝国軍ゾイドが2機破壊された後の、次の帝国軍のターンに基地から発進することとします。もし、帝国軍ゾイド2機が破壊される前に帝国軍の基地が破壊された場合は、その時点でのレッドホーンのHPを半分(端数は切り上げ)にして基地のあった場所に出現します。基本ルールと異なり、基地が破壊されても帝国軍の負けにはなりませんので、そのままゲームを続行してください。

  3. 上級ルール、[移動適性の戦闘修正]を使用します。

  4. 攻撃の判定の際、サイコロの目が1の場合は常にはずれとします。目が6の場合は常に命中です。

  5. この第一話はスターターセットのカードのみで行うことを推奨しますが、プレイヤー間の同意があればブースターのカードを混ぜてプレイしてもかまいません。その場合でも、片方のプレイヤーだけがブースターのカードを使用することは避けたほうがよいでしょう。ブースター第3弾までのカードが使用可能ですが、今回に限り、パイロットカードの使用は最初は禁止されます。今回は省略しますが、のちのち特別ルールによって使用可能になります。それ以外は特に制限や禁止するカードはありません。

〈シナリオ攻略のヒント〉

 共和国側はレッドホーンが装備やHPを整える前に速攻で帝国軍ゾイドを撃破していきたいところですが、コマンドウルフが単機で先攻することは避けた方が無難です。ゴドスやプテラスの射程が短いため、戦場で孤立することになりかねません。  また、撃破すべきゾイドは始めから的を絞ったほうが、早期にレッドホーンを戦場に引きずり出せ、展開を有利に運ぶことができます。撃破しなくてもよいゾイドはイベントカードなどで追っ払うなどして、こちらの被害を最小限にしていきましょう。「誘導工作員」や「破壊工作員」を上手に使っていきたいところです。

 帝国側はレッドホーンのHPが回復するまでの時間をいかに稼ぐことができるかがカギになりますが、実はテストプレイではレッドホーンが出撃しないまま共和国ゾイドを全滅させることもできました。共和国側が部隊をバラけさせるようならそのチャンスは十分あります。ゾイドの数もこちらが上で戦力的には帝国が有利となっているのですから、レッドホーンの扱いさえ間違わなければ戦闘の主導権を常に握っていられるでしょう。

〈シナリオクリアボーナス〉

 このキャンペーンシナリオをプレイしている場合に限り、シナリオクリア時にボーナスが与えられます。このボーナスはポイントの形であらわされ、このポイントを使用して指揮官である「君」自身のゲーム中での成長や、部隊の強化を表すものです。このポイントは評価ポイントと呼ばれ、君がシナリオ中に貯めたポイントの合計で、様々な特典を得ることができます。ゲームのイメージが壊れると思われるプレイヤーは、このルールは使用しなくてもかまいません。

【シナリオ達成ボーナス】

 勝利条件を満たしたことによるボーナスポイントです。
 共和国側 レッドホーンを含む3機以上のゾイドを破壊した 10P
 帝国側 共和国ゾイドをすべて破壊した 10P
共和国の基地を破壊した 10P(ただし全機破壊とは並立しない)

【ゾイド撃破ボーナス】

 シナリオ中で撃破した敵ゾイドの配備ポイントと同じポイントをボーナスポイントとして得ます。イベントカード「自爆」など、ゾイドの直接の攻撃によらない敵ゾイドの破壊分も、このポイントに含みます。
 なお、基地を破壊した場合は15Pのボーナスポイントを得ます。

 ちなみに今回のシナリオでは、
レッドホーン 14P ×1機 コマンドウルフ 14P ×1機
イグアン 10P ×2機 ゴドス 9P ×2機
モルガ 9P ×1機 プテラス 10P ×1機
サイカーチス 8P ×1機

となります。


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