ゾイド(ZOIDS)とは

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惑星Ziと呼ばれる星に生息する機械生命体。主に地球上に過去、もしくは現在も生息する生物、特に恐竜、爬虫類、昆虫、哺乳類などに酷似した形態を持つが、その大きさは固体や種類により本来のものとは大きく異なる。数メートルほどの小型のものから、大きいものでは数十、数百メートルのものまでその大きさはさまざまではあるが、ほとんどのものが地球上のオリジナルよりもはるかに巨大である。これらゾイドは、この世界において野生ゾイドなどと呼ばれ自然に生息しているだけでなく、人間と共存しているものも多い。われわれが地球上において利用している車両や航空機にあたる役割を担っているものもある。

ゾイドはもともと金属製の体を持っているが、改造を受けることによって牙や爪などの生来の武装の他に火薬、光学などを利用した武装を施しているものがほとんどであり、さらに新たな武装の追加や強化、変更も可能である。こうした改修を受けたゾイドは戦闘ゾイドと呼ばれており、惑星Ziにおいて兵器として用いられている。また、ゾイドは機械であるが故に治療ではなく修理を行うことによって身体の破損個所の修繕を行うことができ、生命体であるが故に自然治癒による回復能力も併せ持っているのである。

そして一番の特徴が、ゾイドが生命体であるにもかかわらず、頭部などの身体の一部に人間が乗り込み操縦するスペース(コックピット)を取り付けることが可能な点である。本来そのスペースは他の器官となっているようだが、野生ゾイドと一般に呼ばれる自然に生息しているゾイドを捕獲してきてその個所をコックピットと換装したり、もともと戦闘ゾイドであったものが諸々の事情により野生化してしまったものに再度調整し直したりしているようである。なお、ゾイドの本質は恐竜型や昆虫型といったその形状や器官よりも体内にもつゾイド核(コア)と呼ばれるエネルギー体によっているため、このような方法をとってもゾイドの精神や機能に異常をきたすことはないようだ。

現在、ヘリック共和国と、前大戦で破れたゼネバス帝国を吸収する形で暗黒大陸ニクスから進出してきたガイロス帝国との間において、前大戦のあった中央大陸デルポイからその舞台を西方のエウロペ大陸に移し、これらゾイドを戦場の花形とした戦火がますます広がっている。

玩具メーカーTOMYでは、このゾイドの商品展開を活発に行っている。ゾイドそのもののキット化は1/72スケールで、ゼンマイや電動の動力で稼動するものである。また、ソフトビニール製のフィギュア等も発売されている。もともと玩具での展開が中心であったが、コロコロコミック誌上でのマンガ連載と、それを原作としたTBS系列でのアニメ放送も始まり、80年代当時のゾイドの復刻だけでなく、新作オリジナルゾイドやカスタマイズパーツなども数多く発表されている。

そして、私が最も注目しているのがゾイドバトルカードゲームである。


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